“苦情”が後を絶たない矯正歯科治療…後悔しないために知っておくべきこと

公開日: 更新日:

 矯正歯科の専門開業医が所属する公益社団法人日本臨床矯正歯科医会のHPには矯正歯科治療に関する相談窓口を設けているが、そこには「検査もなく矯正歯科治療が始まった」「かみ合わせが悪くなった」といった苦情に近い相談が後を絶たない。矯正歯科治療を受ける上で知っておくべきことは? 

「苦情に近い相談が減らない背景には、最初に選んだ歯科医院が適切でなかった可能性があると考えています」

 そう述べるのは、日本臨床矯正歯科医会会長の土屋朋未・つちや矯正歯科院長。同会が行った意識調査(矯正歯科治療を考えている10~70代800人)でも、イメージと現実の間にギャップがあることが示されている。

 曽矢矯正歯科クリニックの曽矢猛美院長が言う。

「調査結果を見ると、特に10~20代の若年層の半数以上がSNSから情報を得ており、矯正歯科治療を『安価』『短期間でできる』と捉えている傾向がわかります」

「総額いくらなら?」の問いには「30万~60万円未満」がボリュームゾーンで、10代では30万円未満と考えている人が最多。期間については全年代で8割が「2年未満なら」と回答。しかし実際は、費用は少なくとも70万円以上はかかり、期間は平均2~3年、長ければ3年以上になる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ