歯止めなき武器輸出 高市自維政権の存在自体が憲法違反

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本性ムキ出しに、躊躇なく右に傾倒(C)日刊ゲンダイ

 安倍政権から骨抜きが続いてきた「死の商人」国家への転換だが、高市政権でついに「なんでもあり」に。憲法の平和理念など忘れたかのように、防衛産業の育成とか、周辺国の期待を掲げる無定見には言葉を失うばかりだ。

  ◇  ◇  ◇

 1866年生まれのドイツ軍人で、第1次大戦に参戦したゼークトが提唱したとされる「組織論」では「やる気のある無能」が最も組織をダメにする人として分類されている。

 なぜなら自身の能力を過信し、独断で行動するためにミスや誤った判断を引き起こすからだ。

 会社の規模は別として、こうした「やる気のある無能」はどこの企業にも1人や2人はみられるのだが、こういう“問題児”が国家のトップに就いたとなれば話は別だろう。

 誤った判断によって国民の生命、財産が危険にさらされる最悪の事態を招きかねないからだ。

 まさに今の日本がそうなりつつあるのではないか。自民党総裁選で勝利した際、「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」と威勢よく声を張り上げ、やる気を見せていた高市首相。

 首相就任直後こそ靖国参拝を見送るなど周辺国に配慮を示し、タカ派色の気配を消して安全運転を心がけるのかと思っていたら違った。 

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