肺がんの「ROS1融合遺伝子」陽性に新薬登場…着目すべき3つの強みとは? 専門医が解説

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 今年9月、肺がんの新薬が承認された。患者数2位の肺がんは、たばこを吸わない人の発症者が増えていることもあり、喫煙者でなくても「自分は大丈夫」とは言えない。新薬はどういう薬なのか? 近畿大学医学部腫瘍内科の林秀敏教授に聞いた。

 新たに承認された薬は、肺がんの8~9割を占める「非小細胞肺がん」のうちの2~3%に認められるがん遺伝子変異である、「ROS1(ロスワン)融合遺伝子」が陽性となった場合に検討されるものだ。薬の名前を「イブトロジー(一般名:タレトレクチニブ)」という。

 肺がんは残念ながら、進行してから見つかる場合が珍しくない。つまり、見つかった時点ではすでに手術でがんを取り除けない段階だ。そこで、薬物治療や放射線治療が行われるが、非小細胞肺がんの薬物治療の最前線では「遺伝子検査をして、遺伝子変異があればそれに応じた薬を選択する」がマスト。非小細胞肺がんは遺伝子変異が関係しているケースが多く、かつ、遺伝子変異に対応する薬も比較的多数開発されているからだ。

「非小細胞肺がんと判明すれば、進行肺がんでは、まずは遺伝子検査を行います。この場合、非小細胞肺がんの治療に関係する遺伝子に絞って調べる『コンパニオン遺伝子検査』を行います。ほかのがんでは、何百という遺伝子を調べる『がん遺伝子パネル検査(CGP検査)』を行いますが、それよりも検査期間が短く治療選択に直接的につながる検査です」(林教授=以下同)

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