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栗原毅栗原クリニック東京・日本橋院長

栗原クリニック東京・日本橋院長。東京女子医科大学教授、慶応義塾大学大学院教授を歴任、2008年から現職。「血液サラサラ」の提唱者のひとりで、著書に「決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ」(宝島社)、「1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法」(日本文芸社)などがある。

脂肪肝の半分が10年後に発症…「糖尿病は肝臓病」と言われるワケ

公開日: 更新日:

 12月2日、厚生労働省の「2024年国民健康・栄養調査」で、糖尿病が強く疑われる20歳以上の男女が約1100万人と推計されると発表されました。血糖状態を表すHbA1cが6.5%以上の糖尿病が強く疑われる人は12.9%で、男女別では男性が17.7%、女性が9.3%です。この値が6.0%から6.4%の予備群は約700万人で、強く疑われる人との合計は約1800万人とのことでした。

 一方、脂肪肝の推定人数は4000万人です。なんと糖尿病・予備群の2倍以上の人数になるのです。興味深いことに脂肪肝の発症年齢のピークは男性50歳代、女性60歳代、一方、糖尿病では、男性60歳代、女性70歳代と、約10年の差があることがわかります。

 もちろん、脂肪肝から必ず糖尿病になるわけではありません。しかし、脂肪肝と糖尿病には密接な関係があり、脂肪肝がある人は糖尿病になりやすいことは知られています。逆に、すでに糖尿病があり、その後脂肪肝が発病することはあまりないのです。糖尿病になった時点ですでに脂肪肝があるほうが圧倒的に多いと感じています。

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