視聴率以上の話題に…再放送「東京ラブストーリー」の“手腕”

公開日: 更新日:

「そういう"時代の差"を感じるのも楽しみ方のひとつですが、東京ラブストーリーのすごいところは、30年近くたった今でも、物語の本質である"キュンキュン"に引き込まれるところにあります」と指摘するのは、テレビコラムニストの亀井徳明氏だ。

 当時をよく知る亀井氏は「それはプロデューサーの大多亮氏(現フジテレビ常務取締役)の手腕」だと、こう続ける。

「1980年代末から90年代、ドラマが脚本家や演出家主導だったTBSに対し、フジテレビはプロデューサー主導型で成果を上げていました。東京ラブストーリーの脚本は当時新人の坂元裕二氏。大多氏は坂元氏に何度も書き直しを命じたと聞いています。絶妙なタイミングでテーマソングが入り、CDもミリオンヒットさせるという王道パターンをつくったのも大多氏。"月9"の神様的存在です」

 振替休日の24日は第7話。本放送時に22・4%を記録し、それ以降、最終回まで視聴率は上がり続けて最終回の第11話には32・3%に達した(ビデリサーチ調べ、関東地区)。つまり、ちょうど今日から一番盛り上がる展開になる。

 カンチ(織田)とリカ(鈴木)を見て、「SUITS/スーツ」が見たくなるかどうかは別として、伝説的ドラマの"キュンキュン"に触れれば、ときめきを忘れつつある中高年の癒やしになるか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る