落語ファン「小さんの孫ともあろうものが」と批判的だった

公開日: 更新日:

あの番組に出たのはさらなる自信になりましたね。なにせ落語界の『トップランナー』と言われたのですから。番組の中で、シェークスピアの『じゃじゃ馬ならし』を落語にした話をしてます。それはCBSソニーでCDを出すことになって、僕のキャリアでまだ古典は早いので、新作を出すことになった。それで思いついたのがシェークスピアでした」

 落語の中にBGMとして、花緑自身が演奏するピアノを流して収録した。

 私は「じゃじゃ馬ならし」を独演会の「花緑ごのみ」で聴いた。舞台は江戸時代の山村、登場人物は古典落語に出てきそうなキャラクターの連中ばかり。豪胆な村の若者がおきゃんな町娘をしつける物語が面白かった。

「好評だったのに気をよくして、『ロミオとジュリエット』『ベニスの商人』と続けて落語化しましたが、どちらもうまくいかなかった。ただ、バレエの『ジゼル』を落語にしたことでは思わぬ副産物を生みました」

 バレエを落語にするという発想が面白い。

 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ