応援上映も後押し「ボヘミアン・ラプソディ」快進撃のワケ

公開日: 更新日:

 そして、フレディの“移民”“LGBT”という、マイノリティーな出自は時代のホットワードでもある。

「トランプ政権の今だからこそ、アンチテーゼの意味がある。構想8年ともいわれていた本作が加速度的に実現したのも今だから。日本も杉田水脈議員のLGBT問題発言もありましたし、共感度も高いでしょう」(前田有一氏)

 日本でクイーンの楽曲は、ビールなどのCMソング、ドラマサッカーや格闘技などあらゆるシーンで誰もが耳にしているという効果は大きい。

「さらに、今月21日はクイーンを敬愛するレディー・ガガの『アリー』が公開するので、音楽映画くくりの特集も増えるでしょう。同時期公開の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が冬休みを終えて失速し始めた頃、『ボヘミアン――』がIMAXシアターのキラーコンテンツとしてロングラン上映する可能性も高いと思います」と前田氏は語った。

 映画館で見るのは年に一度のオトーサンにこそオススメ。劇場を後にする頃には「We Will Rock You」がBGMで脳内リピート。明日からも会社に行く気力が湧くはずだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」