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大高宏雄映画ジャーナリスト

1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1992年からは独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、主宰する。著書は「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など。

年末映画興行 ボヘミアン・ラブソディ&ファンタビが牽引

公開日: 更新日:

 年末が近づき、映画興行に活気が戻ってきた。「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットに続いて、正月映画となる「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」が先週、爆発的なスタートを切ったのだ。今年の映画興行は長いこと昨年実績を下回っていた。それが、この11月にヒット作が相次ぎ、残る1カ月の展開いかんでは、昨年並みまで上昇する可能性が出てきた。

 起爆剤となった「ボヘミアン――」は、何と興収40億円を超えることが確実となり、さらに数字を伸ばすかもしれない。もはや、ちょっとした社会現象だ。伝説のロックバンド、クイーンの名曲の数々が大ヒットの要因だが、これを受けて“応援上映”という形式の興行が人気を集めている。

 応援上映とは、映画の音楽シーンに合わせて歌を歌ったり、ペンライトを揺らしたり、足踏みをしたりする観客参加型の興行形態のことだ。これが何と全国100スクリーン以上で行われているというから驚く。音楽が終われば拍手喝采が起こり、熱狂度はまるでコンサート会場と同じだという。

 加えて、「ファンタスティック・ビースト――」も、体感型の4D上映や大スクリーン、大音響のアイマックス劇場が人気という。観客参加型や体感型の興行が、例年に増して勢いがあり、この現象もまた、年末追い込みのひとつの大きな要因といっていいだろう。

 以上の観点から、映画興行の変化を見てとることもできる。少し前に話題になった3D上映は下火になったが、今は参加型と設備面の充実度が興行面で重要さを増している。ただ映画はやはり中身だ。「ボヘミアン――」はその点が申し分ないから、ここまで人気が沸騰しているのである。

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