放送作家の彼「タレントに手出した」という理由で丸刈りに

公開日: 更新日:

新田恵利編<9>

 20歳になったのを機に、母と兄と住んでいた下落合から目黒に引っ越し、念願の一人暮らしをはじめた。

 おニャン子クラブから卒業し、おニャン子も「夕やけニャンニャン」も終わり、いちタレントとして、独り立ちした。元アイドルという仕事はなく、女優との選択肢を考えてはみたけど、どうしても、しっくりこない。女優というと、必然的に脱がなければならないとの先入観があり、その壁を乗り越えられなかったのだ。

 音楽番組、バラエティー番組の出演では、テレビ局の控室に「新田恵利様」と名前が入り個室になった。芸能界にアルバイトで入り、そのまま就職したことを少しずつ実感していた。

 仕事で地方へ行くことも多く、帰りは夜になる。新幹線の車窓からは、外の景色ではなく明るい車内にいる私の顔が映っている。

―――これからどうやって、生きていこう。

 気が付くと、いつも自問自答していた。

 実は物書きに憧れていた。もともと小学校で習って以来、日記のように詩を書いていたし、この世界に入って秋元康さんと出会い、作詞家を間近で見て目標になっていた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず