放送作家の彼「タレントに手出した」という理由で丸刈りに

公開日: 更新日:

 目の回るような忙しさに疲れ、人間不信は根が深かった。そして近い将来、結婚も考えていた。7歳年上の恋人は放送作家だ。とんねるずの番組などを書いていて「仮面ノリダー」の原稿を書くのを見ていた。アイデアが浮かばない彼の横で、時には怪獣を一緒に考えた。デートは人目を避けて遠出し、車でブドウ狩りやシイタケ狩りに行った。自然が好きなのもあったし、平日の郊外はシニアばかりで安心だった。ばれるはずがないと思っていた私の恋。でも不思議なことに事務所にばれて、タレントに手を出したとして、彼は丸刈りにさせられた。アイドルは商品だった。

 引退すればもう逃げ隠れしなくて済む。

「作詞家になります」と発表し、私は芸能界から身を引く。ラストコンサートにラストアルバムときちんとした形で見送ってもらったことは感謝の一言だ。そして意気揚々と第二の人生に歩みだすはずだったのだが……。 =つづく

 (聞き手・長昭彦/日刊ゲンダイ

▽にった・えり 1968年生まれ。85年、おニャン子クラブ会員番号4番でデビュー。翌年「冬のオペラグラス」でソロデビュー。その後、タレント、女優、作家として活躍。趣味はハンドメード、DIY、旅行。現在は寝たきりの実母の介護をしながら、夫とチワワ2匹と湘南に暮らす。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃