サラリーマンも経て…元「猿岩石」森脇和成さんが語る今

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「当初、『2泊3日の香港ロケ』と言われたので、バッグに入れた着替えは3日分。ロンドン行きを知ったのは現地です。いきなりカメラマン兼ディレクターと3人で放り出されました」

 96年4月13日。まず中国に入国し、ベトナム、ラオスと移動してインドからシルクロードを西へ。そして欧州を横断してロンドンでゴールインしたのが同10月19日だった。

「ヤバかったのがイランの首都テヘラン。地元警察に拘束されて、収録した映像を全部消去されたんです。どうやら、収録現場に軍とか警察関係の施設があったらしい」

 かといってパキスタン、イラン、トルコといったイスラム諸国は悪いことばかりではなかった。

「日本人にはとても好意的。ヒッチハイクは楽だし、食事はごちそうしてくれる。安宿を探してると、『ウチに泊まっていけ』。ほとんどお金を使わずにすみました」

 週を追うごとに人気が高まり、知らぬ間に大ブレーク。帰国するや西武球場での凱旋ライブに3万人を動員し、旅をつづった「猿岩石日記」シリーズは累計250万部超のベストセラー。さらに企画テーマ曲「白い雲のように」で歌手デビューし、こちらもミリオンセラー。最高月収2000万円! を稼ぎ出した。

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