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小松純也プロデューサー

1967年、兵庫県西宮市生まれ。京都大学文学部在学中、「劇団そとばこまち」に在籍。卒業後、フジテレビ入社。19年3月、フジテレビを退社。現在、株式会社スチールヘッド代表取締役。共同テレビジョンのプロデューサーとして活動中。

不安でも「やったことのないことをやるようにしています」

公開日: 更新日:

【法則6】慣れた仕事をルーティンでやらない

チコちゃんに叱られる!」のプロデューサー・小松純也(52)が手がけている、もうひとつの人気番組が、TBS系で放送されている「人生最高レストラン」(土曜23時30分~)である。

 ゲストに「人生で最高においしかった」ものを聞きながら、人物像をひもとくグルメトークバラエティーだ。2017年1月にスタートし、すでに放送100回を突破。毎回、いかにもうまそうな料理が紹介されることもあって、グルメ必見の番組となっている。

 大きな特徴は、料理番組なのに、スタジオに料理が出てこないことだ。当然、ゲストが食べるシーンもない。通常の料理番組のセオリーを完全に無視した作り方である。

 逆張りのような作りになったのは、これまで小松は料理番組を作ったことがなく、初めての制作だったからだ。小松は「やったことのないことをやる」ことを、制作に関するルールにしているという。

「やったことのないことをやる、そうすると見たこともない新しいモノができる可能性があると思っています。毎回、不安に耐えなければなりませんが、逆に慣れた方法でやると“仕事”になってしまい、つまらなくなってしまう。初めてやることって体験になるでしょ。“仕事”と“体験”ってだいぶ違うと思うんですよ。自分の中の意識の高まりとか。僕はずっとお笑い番組を作っていたので、いわゆる情報番組はやったことがなかった。いざ、食べ物番組を作るとなった時、本当にどうしようかと思った。やったことがないから、まっさらに考えるしかない。まず、食べ物がテレビの中でどう映っていれば一番おいしく見えるのかを考えた。よく、料理を口にしたタレントが『おいしい』とコメントしますよね。視聴者はあれを疑っているのでは、とも思いました。じゃあ、食べるのをやめよう。スタジオに食べ物が出てこない番組を作ろうと」

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