NHK“常時同時配信”19年度開始 独り勝ちで民放は全滅の危機

公開日: 更新日:

「民放も公式テレビポータル『TVer』などさまざまな形態で、ネットにおける地上波番組の動画同時配信サービスにチャレンジはしているが、広告収入は地上波の約1兆8000億円の1%にも満たない。さらに受信料で経営基盤が安定しているNHKと違い、人件費や機器などのハード面で太刀打ちできないんです」(民放関係者)

 もう一つ民放連が気にかけているのがT(13~19歳男女)、F・M1、2(20~34歳、35~49歳の男女)層らの深刻なテレビ離れだ。

「ネットには数多くの動画サイトが存在する。現在は設備費に投資し利益などは二の次。結果、優良コンテンツのバラまきのような混沌とした状態になっていて、まさにパイの奪い合いです。最終的に一番に視聴して欲しい層のテレビ離れを加速させているんです」(民放キー局編成マン)

■本当の目的は受信料の取りこぼしをなくすこと

 NHKのネット業務の拡大化戦略に対して民放連は、「民業圧迫」に当たるとして法案可決に対し猛反発を繰り返してきた。総務省もNHKの独り勝ちを懸念しネット業務の総制作費は受信料収入の2・5%以下にするという基準を設けている。ところが当のNHKは20年以降、この2・5%以下という基準を守るかどうかはっきりと明言していない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー