ジャニー喜多川氏死去 戦後の「芸能界カリスマ」光と影

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 そんなジャニー氏にも苦しい時代があった。

「最も大変だったのは黎明期、フォーリーブスの頃でしょう」というのはベテランのジャニーズ担当記者だ。こう続ける。

「どんなに売れっ子になっても芸能界は水商売と同じで永遠ではない。人気に陰りが出る前に次を出し続けなければ、事務所としての存続はない。78年のフォーリーブス解散から、たのきんを売り出す80年代初めは本当に事務所の台所事情は苦しかった。たのきんが売れたといっても実際はトリオではなかったし、すぐに解散。シブがき隊、少年隊と次々に売り出しながらも91年にデビューしたSMAPの人気に火が付くまでは試行錯誤でした」

 自らハンドルを握り、タレントの送迎や楽器の搬入まで行っていたというジャニー氏。そうした過程で構築したのが「ジャニーズJr.」というタレント予備軍を持ち、入所費用もレッスン代もとらずに育成する研修システムであった。先輩グループのバックダンサーを務めさせながら、人選し、新たなユニットをジャニー氏が生み出していく。それが「売れれば10年は持ちます」と、事務所幹部が胸を張るグループである。

「事実、どのグループ、ユニットであれ、そのなかの一人は必ずスターになっている。ジャニーさんの目利きぶりには恐れ入る」(前出のジャニーズ担当記者)

 戦後の芸能界を代表するカリスマがこの世を去った――。

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