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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

実は聡明…バービーが到達した誇らしげにお尻を出す境地

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「どうしても『おっぱい』とか『おしり』って、男性から直接的に評価をされやすいジェンダーの象徴ですよね。だからこそ、そこに女性自身がコンプレックスを抱きやすい」(同前)

 そう分析するバービーはさらに続ける。

「自分のことを『透明人間』だって思って欲しくないんです。企業が出しているサイズに自分が当てはまらないことで自分は普通じゃないんだって責めたり、『私なんて』と思って欲しくなかった。どんなサイズの人にも平等に『可愛い』を届けたかった」(同前)

 パブリックイメージとは異なり聡明さが際立っている。もともと、犯罪心理学を学びたくて大学へ入ったバービーは、チベット密教の本に出合い感銘を受け、インド哲学科に進んで知見を深めた。

「もう自虐する時代は終わった」とバービーは言う。「自虐してるっていうことは、その物差しを持ってるわけじゃないですか。結果として。ここからはイジっていい、ダメだ、とか。すべての人が平等とか言ってる割に、自虐の物差しが許されるのはおかしいなと思って」(TBSラジオ「ACTION」19年8月30日)と。

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