山口真帆問題が投げかけた“近すぎるアイドル”の曲がり角

公開日: 更新日:

 しかしながら、騒動の舞台となったNGT48はスポンサーも離れ、現在も実質的に開店休業状態。山口真帆もすでに同グループを脱退し再出発を果たしている。“プロアイドルヲタク”を自任し、アイドル業界に詳しいライターのブレーメン大島氏はこう話す。

「これだけの騒動を起こしておきながら、240万円で済むのかというのが率直な感想です。今後、AKBグループを出禁になったとしても、他のアイドルグループ相手に似たようなことをやる可能性もあるし、またそれはできてしまう。それが心配です」

 確かにSNSの発展によってアイドルとファンの距離はますます近くなり、今回の騒動の一因であった“ファンとつながっている”状態=「事務所を介さないやりとり」も容易にできるようになった。さらに新型コロナの感染拡大でAKBグループはじめアイドルのイベントや握手会は軒並み中止中。この窮地に、今後、アイドルはどうなっていくのか。

「運営側も手をこまねいているわけにはいかないので、インスタライブやオンライン通話を駆使したネット上の『ファンミーティング』などの動きが出てきています。ツイッターで本人からのレスをもらい、それで喜ぶファンもいる。しかしそうしたネット上だけの交流で満足するファンと、やはりリアルの会場に足を運び、ナマの歌を聴いて握手をしたいというファンに二極化していくと思いますね」(前出の大島氏)

 いずれにせよ、2年半近くにわたった一連の「NGT騒動」と今回のコロナ禍は今後のアイドルのあり方に一石を投じそうだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学