テレ朝集団感染発生も…報道番組「3密」は変えようがない

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 もうひとつの3密現場が編集作業である。番組中に流すVTRを制作するのだが、やはり狭い編集室に、ディレクター、ミキサー、ナレーター、放送作家らが、本番直前までほとんど徹夜状態で作業を続ける。さらに、そのVTRの取材ディレクターやリポーターもいて、連日の感染関連の閣僚・知事会見、専門の医療関係者への取材でヘトヘトだという。

「新型ウイルスで演者(出演者)は隔週や隔日の交代出演になっていますが、われわれはいつもよりずっと忙しいですよ。徹夜続き、不規則な食事免疫力が低下して、いよいよ感染しやすくなってるんじゃないかな。こんな状態で、番組では在宅勤務や外出自粛を呼び掛けているんですから、皮肉ですよね」(ディレクター)

 いま、NHKの「ニュース7」「ニュースウオッチ9」や「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)、「報ステ」など報道・情報番組は、個人視聴人数、世帯視聴率とも上位を独占。テレビ局内でも期待は大きく、現場の負担は増えるばかりである。医療崩壊より、テレビ崩壊が起こりそうだ。

(コラムニスト・海原かみな)

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