YouTuberラファエル 年収5億円も素晴らしい職業ではない

公開日: 更新日:

 ユーチューバーのラファエル(年齢非公表)が2冊目の著書「秒で決めろ! 秒で動け! ラファエル式秒速タイムマネージメント」(宝島社)を出版した。同書は日々どのようにして「時給日本一」になったのかを明らかにしたビジネス書だ。「有事のためにキャッシュで100億円持つことが目標」という本人にユーチューブを取り巻く環境、今後のビジョンを聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ――なぜ2冊目の本を出版することに? 

 1冊目の本を出したら名刺代わりになりました。本は全く儲かりませんけど、僕を知ってもらって広告案件が来るとすれば結果的にプラスになります。僕はビジネスチャラ男キャラで一番ウラとオモテがある。動画の中ではネタがほとんどなので、本は動画とは違う素の自分に近い姿で、今回は仕事の仕方を中心に紹介しました。

 ――ここ最近、ユーチューバーのステージも飛躍的に上がった。

 大学生レベルで億のカネを稼いでいるところが“凄い”かつ“癪にさわる”ところですが、別に素晴らしい職業ではないですよ。単に18年ごろからネットの広告費が一番になり、ユーチューブが今最も宣伝効果があって“最も稼げる場所”なだけで、凄い人はいない。トークも若手のお笑い芸人に劣る、逆を言えばユーチューバーは“努力で成功できる職業”ではあります。

 ――仕事を失ったお笑い芸人やタレントたちが大量参入している。

 パイが広がっている状態なので、まだ1年は僕たちユーチューバーが芸人とコラボして相乗効果が得られると思います。市場が活発化すればコンテンツのクオリティーも上がるし、淘汰される。残った人間は真の実力者になる。エンタメのトーク系だと、ヒカル君、メンタリストのDaiGoさん、お笑い芸人の中田敦彦さんたちが残るんじゃないかと思います。僕も先駆者として登録者数を稼いでいるし、お笑い芸人ぐらいのトーク力はあるのでアベレージは高いと踏んでいます。

 ――トーク力は営業マン時代の先輩がお手本とか。

 周りの人たちが「俳優になったらいきなり一軍だね」っていうくらいのオーラの違う、天才タイプの先輩です。法人の飛び込み営業で、ビル1棟で10件中2件取れれば優秀なのに、先輩は5、6件取ってくる。セールストークはビジネス書に出ているものと同じでも、声のトーンや強弱のつけ方が違う。歌のうまい人みたいな感じでしょうか、会社で一番数字を取っている先輩は成功の“最短コース”ですから、とにかく聞いて真似ましたね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景