著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

友達の友達は友達…大学医学部は「隔離閉鎖社会」

公開日: 更新日:

 外科医が不足しています。これからもどんどん外科医は不足するでしょう。日本の外科に未来はありません。このままでは、あと10年で壊滅です。

 皆さん自由で思い思いの人生を楽しむ時代(?)ということでしょうか、医学部学生の社会の構造が大きく変化していることも大きな原因の一つだと思います。

 これは医学部に限った話ではないのですが、とにかく医学部といえば6年間の隔離閉鎖社会。私が卒業した奈良県立医大のようなイナカの大学では、学生はまさに環濠集落の住人のようでした。他の大学と交流しようと思っても、大学が立地していたのは奈良県橿原市、高市首相の育ったところですが、他に大学はありません。20キロ離れた奈良盆地の北端の奈良市まで行けば憧れの奈良女子大や奈良教育大がありましたが、どちらもお堅い国立大。

 医学部医学科の学生数は1学年100人程度で、同級生は当然ですが、上下5学年の先輩後輩に至るまでほぼ面識を持っていました。選択科目はほぼなしで、全員が6年間同じ授業を受けることになります。奈良県立医大のような医学部だけの単科大学は例外なくこんな感じですが、総合大学の医学部も同じ状況です。立地として医学部だけ隔離されているところがほとんどなのですから。

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