元特捜部主任検事・前田恒彦氏もハマった「裁判モノ」5選

公開日: 更新日:

■正義とは何か「評決のとき」

 まずは「評決のとき」を。2人組の白人青年が10歳の黒人少女をレイプし、瀕死の重傷を負わせて逮捕されたものの、白人至上主義の街であり、無罪放免の公算が高かった。憤ったのはサミュエル・L・ジャクソン演じる父親だ。裁判所で彼らを銃殺して復讐を果たすが、警護の白人警官にまで右脚切断の重傷を負わせてしまう。

 黒人の白人殺しは有罪だと死刑。ケビン・スペイシー演じる検事は州知事の椅子を狙う野心家で、裁判官や陪審員も白人ばかり。判決やいかに……という物語。

 正義とは何かを深く考えさせられる名作であり、マシュー・マコノヒー演じる弁護士の最終弁論も胸を打つ。

 衝撃の結末といえば、カトリック教会の大司教殺害事件を題材にした「真実の行方」だ。犯人はエドワード・ノートン演じる聖歌隊の青年、その弁護をリチャード・ギア演じる元検事の敏腕弁護士が務める。事件の背景をめぐり、裁判は波乱の展開に。「有罪判決を受けるまでは無罪という見解を俺は信じている。それを信じるのは、人間というものが本来、善だと信じているからだ」と正論を語る弁護士。重要な伏線だから見逃さないように。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」