テレビには決して映らない…制作会社や現場スタッフの窮状

公開日: 更新日:

「STAY HOME」のゴールデンウイークも後半。新型コロナ禍は日常を大きく変えた。テレビも本来なら4月改編のお祭り騒ぎや、新元号になって1年を振り返ったり、東京五輪を目前に盛り上がるはずだったが、再放送や再編集でしのぐ日々だ。

 テレビの現場スタッフとも交流があるテレビコラムニストの亀井徳明氏は、「業界の構造上、仕方ないのかもしれませんが」と前置きしてこう続ける。

「テレビ局も、メディアの使命としてできることを精いっぱいやっていると思います。例えば、休業で生活できない飲食店主や、アルバイトができずに学費が払えない学生の窮状を報じていますよね。その報道を支えているのは、多くの小さな制作会社やフリーランスなんです」

 日々忙しく動いている“下請け”の彼らには、政府が少しばかり用意した救済策の手続きをする時間もなかったりするという。テレビ誌ライターも、こう言ってため息をつく。

「それでも仕事があるうちは、まだマシな方で、ドラマやバラエティー番組などの制作がストップすれば、現場の収入もストップする。つまりテレビが報じている困窮している人たちと同じか、それ以上の問題がテレビの現場にもあるんです」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  2. 2
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  3. 3
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

  4. 4
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 5
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  1. 6
    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

  2. 7
    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

  3. 8
    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

  4. 9
    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

  5. 10
    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終