ナイツ土屋伸之さん “漫才劇場”を造るために消しゴムW杯を

公開日: 更新日:

 漫才協会で常務理事を務める実力派の漫才師コンビ「ナイツ」の土屋伸之さん(41)。死ぬまでにやりたい夢は東京に漫才中心の劇場を持つことだが、その資金集めのためのもうひとつの夢が趣味の消しゴムサッカーでのワールドカップ開催!?

  ◇  ◇  ◇

 コロナの影響で劇場の仕事がなくて、僕らはラジオだけになった時期が続きました。浅草の東洋館の興行もやってないから、漫才協会の理事会からは「こういう申請をすれば助成金が出ますよ」という説明を芸人にしてましたね。

 漫才協会の師匠たちはベテランが多いし、年間に何百回と出演していた中堅の芸人もいましたから、7月に予定通りに東洋館でやるまでは心配です。

 僕の夢は劇場を持つこと。大阪のNGK(なんばグランド花月)のような漫才中心の寄席が大規模でできる劇場を東京に造りたい。でかい夢だから僕ひとりの夢でもナイツの夢でもなく、漫才協会を含めた東京の芸人みんなの夢になるかなぁと。

 でも、莫大な資金が必要になるし、僕ら芸人たちの仕事だけじゃどうしようもないですから、現実的に考えると、必ず煮詰まります。果てしない夢ですよ。

■10歳で考えた遊び

 実はユーチューブで消しゴムサッカーをやっています。ピコ太郎さんが「PPAP」で、ジャスティン・ビーバーにSNSで広めてもらえて、1億再生いったじゃないですか。もし僕の消しゴムサッカー動画がクリスティアーノ・ロナウドやメッシに見つかってSNSで取り上げられれば、すごい資金になるんじゃないかと思ってます。

 消しゴムサッカーはキン消し(80年代に流行のキン肉マン消しゴム)やウルトラマン怪獣とかの消しゴムを使い、サッカーゲームをやるという僕が10歳で考えた遊び。20歳まで家にこもって1人でやってたんです。全国で僕しかやってない。

 テーブルの上に2チーム分の消しゴムを配置して、ボクシーのボールペン(芯を引っ込める時、横に付いているポッチを押すタイプ)の上部を消しゴムに近づけ、ボールペンの横のポッチを押してカチッと飛び出た上部を消しゴムに当てて勢いよく動かし、消しゴムの足元にあるボールに見立てたサイコロをはじくというのがルールです。出目が奇数か偶数かで連続プレーができる結構、細かいルールです。

 自分対自分で対戦して「ゴール!」とか、実況をして遊んでいたんですが、恥ずかしくてだれにも言えなくて、20年間封印していたけど、「アメトーーク!」で「一人遊び大好き芸人」に出た時にカミングアウトしてから、またやり始めたんです。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  4. 4

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 5

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  1. 6

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  2. 7

    男子バレー小川智大と熱愛報道のCocomi ハイキューファンから《オタクの最高峰》と羨望の眼差し

  3. 8

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明

  4. 9

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  5. 10

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明