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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

どんなに嫌われても揺るがない クロちゃんの高い自己肯定感を培った両親の深い愛情

公開日: 更新日:

「俺、親孝行できてないから戻ってきてよ!」
クロちゃんTBS系「水曜日のダウンタウン」7月30日放送)

  ◇  ◇  ◇

「テレビでウソついてないクロちゃん、初めて見た」と、あのちゃんが言う企画が、2023年11月に75歳で亡くなった父(もちろん精巧につくられたフェイク)と“再会”するというものだ。号泣しながら父への思いをぶつけたクロちゃん(48)が繰り返した絶叫が今週の言葉だ。

 クロちゃんは「親ガチャに成功した」と言ってはばからない。「普通なら親がどこかで諦めていたと思います。いろんなことをさせてもらっていたのに続かなかったりとかしていますから(略)。この親でなかったら、今みたいになれていない」(Creative2「ENCOUNT」23年5月12日)と。

 子供の頃からクロちゃんの行動原理は一貫している。「やりたいことをやる」。そして「怒られたくない」。そのためにはウソをつくことはいとわない。テストの点数が悪ければ川に捨て、塾に行っているフリをして、公衆便所でゲームボーイをしていた。ケンカ両成敗になるのが嫌で自分の立場を上げるために学級委員にもなった。妹から金を借りると返したくないから、意味不明な策略を練って親を困惑させたりもした。

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