中日が“敵に塩を送る”腰抜け采配…DeNA藤浪晋太郎対策に「左打者9人スタメン」で敗戦の愚
17日のDeNA戦、両チームのスタメンが発表されるとスタンドがにわかにザワついた。中日が1番の岡林から9番の土田まで、左打者9人をズラリと並べる異例のオーダーを組んだのだ。
この日のDeNA先発は日本球界に復帰して以降、初の一軍マウンドとなる藤浪晋太郎(31)。6日のイースタン・リーグ巨人戦では4回途中5失点、7四死球と大荒れだった。中日ベンチが特に右打者の頭部付近にボールが抜ける藤浪の悪癖を懸念し、左打者を並べたのだ。試合前には松中打撃統括コーチもハッキリとこう言っていた。
「CS進出が懸かる時期にケガをされたら困る。右打者が内角の球を意識してかかと体重になったり、しっかり踏み込めなくなったりして、バッティングを崩してしまうことにもなりかねない」
評論家の橋本清氏がこう言う。
「左打者9人の打線が“藤浪攻略”のためなら理解できますが、単なる“死球対策”なら本末転倒でしょう。藤浪自身も阪神時代から右打者の内角への抜け球を気にして、それが制球難の一因になっている。左打者を並べることは、中日が自ら藤浪に投げやすい環境をつくってやることになります。死球禍から選手を守りたいというベンチの気持ちは分かりますが、それはオープン戦まででしょう。勝つためにベストのオーダーを組み、相手の嫌がる用兵をするのが鉄則です。藤浪の制球難が怖いからと得点源である右の細川、チェイビスらを外せば相手の思うつぼ。中日はまだCS進出の可能性を十分に残している。Aクラス入りのライバルであるDeNAを利するような用兵は疑問に思いますね」