利権からむ2028年ロス五輪…野球の舞台は「ドジャース本拠地→エンゼルスタジアム」の可能性
2028年ロサンゼルス五輪組織委員会は日本時間15日、新たに競技会場のネーミングライツ(命名権)制度を導入したと発表。大会スポンサーが対象で、組織委は大幅な収入増にソロバン弾いている。
北米プロアイスホッケーNHLのダックスの本拠地で、バレーボール会場として使用されるカリフォルニア州アナハイムのアリーナは自動車メーカーのホンダが命名権を取得。五輪でも「ホンダ・センター」の呼称が使用される。
ロス大会の野球を巡っては、大会組織委、MLB、大リーグ選手会が現役メジャーリーガーの出場に向けて前向きな姿勢を見せている。ドジャース・大谷、ヤンキース・ジャッジ(米国)、メッツ・ソト(ドミニカ)ら各国のスーパースターの出場が実現すれば、注目度が増すのは必至。会場として発表されているドジャースタジアムの命名権料は跳ね上がるはずだが、米メディアによれば、1932年、84年のロス大会で使用されたドジャースタジアムなどの施設は伝統、格式を重視して命名権制度の対象外だという。
大会組織委は今年4月、各競技の実施会場を発表したが、現時点ではあくまでも計画段階に過ぎない。今後は会場の老朽化、施設の不備など様々な理由で変更でき、ネーミングライツでの収入増を見込む大会組織がドジャースタジアムから変更する可能性はある。