著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

ネタで笑いを…夢路いとし・喜味こいし師匠は芸人のかがみ

公開日: 更新日:

「上方漫才の至宝」夢路いとし(写真右)・喜味こいし(同左)のおふたり。2003年に兄のいとし師匠が亡くなられるまで、60年以上にわたって上方漫才を牽引してこられました。私の構成するトーク番組、バラエティー番組にも何度となくご出演いただきました。

 いとし・こいし師匠が大阪市の「指定無形文化財」に指定された1999年に関西テレビで記念番組を作ることになり、構成担当になった私は、打ち合わせでディレクターとともに楽屋をお訪ねした時のことです。“いと・こい漫才”はある時期を境にいとし師匠がツッコミからボケへ、こいし師匠がボケからツッコミへ交代しています。

 このことがずっと気になっていた私は「途中でボケとツッコミを交代されていますが、何か理由があったのでしょうか?」と伺うと、いとし師匠がおもむろに「あきましてん」と一言。すぐに意味が理解できず「あきた……といいますと?」と聞き返す私に、「ずっとおんなじことばっかり言うてるからあきたんですわ」。「はぁ……」と驚く私に、かぶせてこいし師匠が「それも話し合いもなんにもおまへんねん。舞台袖で出番待ってる時に、いきなり『ボケとツッコミ逆にするぞ』だけ言うて、兄貴がサッサと舞台へ出て行きますねん。代わらなしゃあないがな」とぼやくこいし師匠。その顔を見ながら「やってみたらこっち(ボケ)の方がおもしろおましてん」と笑顔で答えるいとし師匠。ボケとツッコミを入れ替える、それも一度の稽古もせずに。にわかには信じられない、まさに“衝撃の告白”でした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元EXILE黒木啓司がLDHを離れたワケ…妻のド派手すぎるセレブ生活が遠因か

  2. 2

    侍J捕手・中村悠平らが“NPBルール改変”を提言 「日本ガラパゴス野球」では勝てない現実

  3. 3

    高市首相の“悪態答弁”にSNSで批判殺到! 共産&れいわの質問に「不貞腐れたガキレベル」の横柄さだった理由

  4. 4

    議員会館でも身体重ね…“不倫男”松本文科相は辞任秒読み! 虚偽答弁疑惑に「コメント控える」連発の卑劣

  5. 5

    侍J選手を“殺した”井端監督の偏重起用、場当たり、塩漬け…こうして結束力に亀裂が生じた

  1. 6

    小栗旬がハリウッド“資本”映画で主演も… トラウマ級の英語力と「スター」への高い壁

  2. 7

    菊池風磨も認めるtimelesz“タイプロバブル” YouTubeなしテレビ主戦場…独自路線の成否

  3. 8

    小祝さくらは当落線上…全米女子オープンを目指す国内組「予選免除」争いの熾烈

  4. 9

    「国宝」日本アカデミー賞10冠の陰で…森七菜“最優秀助演女優賞”逃した不運と無念

  5. 10

    ベネズエラ戦惨敗は井端監督の「自業自得」…リリーフ崩壊は昨年末から始まっていた