安心して笑える「ぺこぱ」が一発屋で終わらない4つのワケ

公開日: 更新日:

「コロナ疲れもあるのでしょう。今人気なのは見ていて疲れない芸人。“全肯定ツッコミ”のお笑いコンビ『ぺこぱ』なんて、まさにそうでしょうね」と話すのは、在京キー局関係者だ。

 ぺこぱは昨年の「M―1グランプリ」で3位になってブレーク。たとえばボケ担当のシュウペイ(33)が「聞いてなかった」と言えば、ツッコミ担当の松陰寺太勇(36)が「聞いてねえ……のなら何度でも言おう」と相手を否定せず、前向きに切り返す――全肯定ツッコミで大人気だ。

 ニホンモニターが1日に発表した「2020上半期タレント番組出演本数ランキング」によると、ぺこぱは昨年同期比114本増の126本の番組に出演。「ブレイクタレント」部門で、女性お笑いトリオ「3時のヒロイン」(146本)に次いで2位を記録している。

「ぺこぱの2人は今の視聴者のニーズに合っているのでしょう」と、芸能ライターのエリザベス松本氏がこう言う。

「コロナ禍で疲れ切っているので、安心して笑っていられる芸人を見たいわけです。無駄にハイテンションで声を張りまくるタイプは、正直しんどい。他人をイジる、傷つけるタイプも、今は好まれないでしょう。好感度ランキングトップの『サンドウィッチマン』も、フリートークではお互いにツッコミを入れ合いますが、むしろそれでコンビ仲の良さが伝わってくる。上から偉そうに他人をイジらないから、誰も傷つかない。『千鳥』なんかもそうですね」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー