本多正識
著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

メンタルの強さと柔軟さ キンコン西野が貫く“自分ルール”

公開日: 更新日:

 2016年に漫才師「キングコング・西野亮廣」から「絵本作家・にしのあきひろ」に肩書を変えた西野君。同期には相方の梶原君、南海キャンディーズの山ちゃん、ウーマンラッシュアワーの村本君らを輩出した大豊作の年。これまでに4人しかいない、最初に見て「売れる」と感じた2人目が西野君(1人目はナイナイ岡村君、3人目が梶原君、4人目が友近ちゃん)でした。

 在学中に「NHK上方漫才コンテスト」最優秀賞受賞、「M―1グランプリ2001」では芸歴2年3カ月で決勝進出(史上最短記録)等々、コンビとしても異例のスピード出世。「笑っていいとも!」のCM中にフリップの裏に描いていた絵を見たタモリさんから「絵本描けばいいのに」と言われ、日本を代表する絵本作家になり、今では多方面でその才能を発揮しています。

 拙著での対談や楽屋などで話を聞いて驚かされたのはポジティブシンキングでは収まりきらない“西野シンキング”。たとえば……、「話し上手になるためには、笑顔を絶やさない」。笑顔でいると声をかけられやすいからおのずと話をするようになると、意識的に笑顔をつくる。

「万全の準備(練習)をしていれば結果は気にしない」

 “結果が全て”のプロの世界でありながら、たとえ本番でスベってもそれは“失敗”ではないと考えて準備に集中する。

「俺は天才、と公言して自分を追い込む」。言ったからにはどう乗り越えるかを考えて実行していく。

「苦手なものは意識的に離れて他の道を探す」。トーク番組で“ひな壇”ポジションを得たにもかかわらず“自分には向かない”と悟った彼は「ひな壇退却宣言」をして自ら席を明け渡し、他の道を模索。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗