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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

羽賀研二&梅宮アンナは平成のワイドショー最大の“貢献者”

公開日: 更新日:

 1990年代後半、5年近くにわたり芸能メディアを騒がせたのが通称「バカップル」と呼ばれた梅宮アンナ羽賀研二(敬称略)だった。騒がせたというより、メディアが騒いだというほうが正しいかも。

 スキャンダルの当事者は多くを語らないものだが、2人はどんなメディアにも常に自分の言葉で応じてくれた。

 そこにアンナの父親・梅宮辰夫氏(故人)も出てきてメディアに対応。梅宮父娘と羽賀のメディアを通じたバトルが展開された。

 2人は「平成のワイドショーの貢献者」とまで言われた。今、改めて振り返るとき、リポーターや記者の口から真っ先に出てくるのが、このカップル。そして「羽賀にはだまされた」という言葉である。

 百戦錬磨のメディアを相手にだます羽賀の術はシンプルだった。人なつこい笑顔と優しい口調で記者の心に入り込むと、自ら「相談がある」と連絡してくる。

 会う場所は決まって、彼が行きつけの白金にあるイタリアンを指定してきた。奥のVIP席で丁重に迎え入れ、「ワインでもどうですか」とくれば完全に彼のペース。切り出してくるのが「ここだけの話ですよ。〇〇さんを信じていますから」の言葉。

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