公開資料は黒塗りだらけ…エプスタイン・ファイルはMAGA支持基盤を揺るがすか
12月19日、アメリカ司法省は、ついに「エプスタイン・ファイル」を公開した。だがその内容が再び疑念と批判を呼んでいる。
エプスタイン・ファイルとは、2019年に拘置所で自死した富裕な実業家、ジェフリー・エプスタイン氏に関する捜査資料の総称だ。未成年者への性的暴行や人身取引の疑いをめぐり、その全容解明を求める声は、被害者や市民の間で長年くすぶり続けてきた。
今回の公開は、11月に成立した法案が定めた「すべての記録の公開」期限にあたる。しかし実際に公開されたのは膨大な文書のごく一部で、多くが黒塗りだったため、「透明性とは言えない」との批判が相次いでいる。
最も期待されたのは、政治家や著名人の関与を示す資料だ。だが、話題となったクリントン元大統領の写真にも、犯罪への関与を示す内容は含まれていない。
加えて、第1弾の資料にトランプ大統領の写真がほとんどなかったことに疑問の声が上がった。数日後に公開された第2、第3弾ではトランプ氏の名前が複数回登場するものの、司法省はこれらの記述が直接的な犯罪関与を示すものではないと説明している。


















