もはや社会現象アニメ「鬼滅の刃」ボス鬼と菅首相の共通点

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 もはや社会現象になりつつある。16日から公開が始まったアニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(外崎春雄監督)。原作は2016年2月から「週刊少年ジャンプ」(集英社/吾峠呼世晴原作)で始まった連載で、19年にテレビアニメ化されて人気に火が付いた。今やスーパーやコンビニでは、「鬼滅の刃」とコラボする菓子や飲料商品で溢れ、映画も初日の興行収入が10億円を突破したというから驚きだ。

 物語は、家族を鬼に殺された主人公の少年剣士、竈門炭治郎が、鬼と化した妹の禰豆子を人間に戻すために鬼と戦う内容。いわゆる少年誌の設定にありがちな「バトル漫画」なのだが、家族や知人思いの炭治郎が、厳しい修行を重ねて成長する姿が幅広い年齢に受けているという。

 司馬遼太郎の小説「新選組血風録」を感じさせなくもないが、永田町では鬼のボスである「鬼舞辻無惨」が「菅首相とそっくりではないか」と噂になっているとか。野党議員の秘書がこう言う。

「鬼舞辻無惨は自分の血を相手に与えて鬼に変え、支配下に置くのですが、これが菅首相の恐怖人事と似ていると言われています。例えば日本学術会議の会員排除問題で、菅首相はまったく理由を明かしていません。まるで、俺が任命権者なのだから黙って従えと言わんばかりの態度です。鬼舞辻無惨も漫画の中で、支配する鬼に対して『私は何も間違えない。全ての決定権は私に有り、私の言うことは絶対である。お前に拒否する権利はない。私が正しいと言ったことが正しいのだ』というセリフが出てくる。まさに菅首相そのものです。他にも鬼舞辻無惨は『嫌いなのは変化。好きなものは不変』というセリフがあるのですが、これが『安倍政権の継承』と言い続ける菅首相とそっくりとささやかれています」

 笑えない笑い話だが、果たして政界にも竈門炭治郎が出現する日は来るのだろうか。

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