著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

50年ぶり復活「老人と子供のポルカ」に見る世相移り変わり

公開日: 更新日:

「老人と子供のポルカ」という歌を覚えているだろうか。黒沢映画などで名脇役であった左卜全さんと子供たちが、世の中の怖いものに対して「やめてけれ」と歌い「助けてー」と叫ぶコミック・プロテスト・ソングだ。お爺ちゃんの可愛さと子供たちの純真無垢な歌声がウケてかなりヒットした。時代は1970年。当時はやっていたスキャットを「ズビズバー」「パパパヤー」と取り入れているのが面白い。

 1番は「やめてけれゲバゲバ」と歌う。「ゲバ」とは「ゲバルト」のことで、当時社会問題だった学生運動を指している。これはかなりの流行語になり、ギャグ番組の「ゲバゲバ90分」のタイトルになって一般化した。全学連は道路の敷石をはがして投石をしたり、火炎瓶を投げたり過激であった。当時私は中学3年生で、修学旅行は東京が予定地であったが、危険だという話になり、富士山に変更になったぐらいだ。

 2番の歌詞は「ジコジコ」。皆が自家用車を買い交通量が増え、事故も社会問題になっていた。とくに犠牲になるのは子供が多かった。家の前をダンプカーがビュンビュン走るような道がたくさんあった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒