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立岩陽一郎ジャーナリスト

NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」はじめ、「コロナの時代を生きるためのファクトチェック」「トランプ王国の素顔」「ファクトチェックとは何か」(共著)「NHK 日本的メディアの内幕」など著書多数。毎日放送「よんチャンTV」に出演中。

トランプ敗北を勝利宣言と報じたメディア…垂れ流しは広報

公開日: 更新日:

 なぜペンシルベニアの票が途中からバイデン氏が優位になったのか? これも最初からわかっていることで、この州は当日の投票を先に集計して、後で郵便投票を集計する。トランプ支持者の多くは当日に投票し、バイデン支持者の多くは郵便投票をするので、バイデン支持は後で出る。それだけのことだ。不正でもなんでもない。

 つまりトランプ大統領の最初の会見は、集計されればバイデン氏に勝てないことを自ら認めたものだった。そう報じていれば、何も混乱することはない。それが報道というものだ。大統領が言った通りに伝えるだけなら、それは広報でしなく、結果的にフェイクニュースだ。

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