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荒木経惟写真家

1940年、東京生まれ。千葉大工学部卒。電通を経て、72年にフリーの写真家となる。国内外で多数の個展を開催。2008年、オーストリア政府から最高位の「科学・芸術勲章」を叙勲。写真集・著作は550冊以上。近著に傘寿記念の書籍「荒木経惟、写真に生きる。荒木経惟、写真に生きる。 (撮影・野村佐紀子)

<15>「性欲と食欲を満たす」というふれこみで写真展を開催

公開日: 更新日:

 オレは、「恥部屋」に貼ってある写真を選んで出したんじゃなくて、この部屋を撮った写真を出したんだ。今、オレが出すとしたら、これだって。見せ方がさ、今の時代は、これだと。写真のコトをやっているということを、さらけ出す。それまでの名作を1点1点、この写真がいい、これがいいというのではなくて、見せ方まで、行為までも見せなきゃ。自分の部屋中に写真を展示していたからさ、それも全部、写真の行為であるということをね。それで「恥部屋」を選んだの。恥部屋を撮った写真を何点も出したね。この名作がいい、これがいいと、そういうのじゃないんだよね。

 最初は向こうが、こんな写真を出して欲しいって言ってくるじゃない。でもオレは「恥部屋」を出すって言ったら、あんまりいい顔しなかったけどね。オレは、これを出したいって言ったんだよ。

(構成=内田真由美)

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