休憩時間にたけちゃんが「ちょっとその辺で飲まない」と

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「熊さんて人は人格的には最低だけど、ことコントに関しては天才なんだ。演芸場、キャバレー、ストリップ劇場、どこでも受けたね。俺のツッコミをいなす間合いが絶妙だったもの。ところが、結核をやったことがあるせいで体が弱くて、よく倒れるんだ。ようやくテレビから声がかかっても、収録の直前に倒れちゃう。ギャラのいい営業の仕事もキャンセルになる。相方としてはやってられないよ。『熊さん、もうやめようや』って言ったら、『そうだな。俺も舞台はやめて、若い連中にコントの台本を書くか』と言うんでコンビを解消したわけです」

 またまた、仕事を失った三郎はどうしたのか。

「この時も以前バイトしてたスーパーの先輩が助けてくれたのよ。千葉県のマザー牧場でトマトの栽培をする会社を立ち上げたから、一緒にやらないかと誘ってくれたんだ。すぐ現地に行って、まず栽培する土地にパイプを埋める作業から始めた。2カ月間、泥だらけになって土木作業員の仕事をしましたよ。その時、テレビで『花王名人劇場』という演芸番組を見たら、なんと熊さんが『コント・レオナルド』というコンビ名で出てるじゃないの。驚いたねえ」 (つづく)

(聞き手・吉川潮)

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