休憩時間にたけちゃんが「ちょっとその辺で飲まない」と

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 1979年、三郎と熊が組んだコントコンビの名はラッキーパンチ。それに合わせて、ラッキー熊、パンチ三郎と改名した。当時、演芸評論家になりたての私が追いかけていた漫才、ツービートのたけしから三郎を紹介してもらったのはその頃である。たけしが住んでいた新宿十二社のアパートに近いスナックだった。

「覚えてますよ。あの店は俺がたけちゃんに紹介したんだもの。飲み物、おつまみ、なんでも100円でね。しょっちゅう行ってたよ」

 三郎は、たけしとどこで知り合ったのか。

「チャップリンズ時代に浅草の松竹演芸場に出ていた時で、昼夜興行だから休憩時間が長いわけ。楽屋でごろごろしてたら、たけちゃんが『ちょっとそのへんで飲まない』って声を掛けてきた。売り出し中のツービートがおごるって言うからついて行った。それが最初で、どっちも酒が強いんで気が合って、十二社のアパートにもよく泊めてもらったなあ」

 以後、三郎はたけしを兄貴分として敬愛した。

 さて、三郎と熊のラッキーパンチは売れたのか。

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