弟子の一之輔は本当に寄席が好き。寄席を休みたくないと…

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 年頭の「大いに語る」にご登場いただくのは、春風亭一朝師匠である。耳に心地よい江戸言葉を駆使して、古典落語を本寸法で歯切れ良く演じるベテランだ。昨年この欄で、弟子の一之輔が語る師匠像が魅力的だったので、一朝の談話も聞きたいという読者の要望に応えた。まずは、コロナ禍の影響を受けている芸界の近況から。

「昨年は寄席の休業や落語会の中止で、仕事数は例年の半分でしたね。今年に入ると緊急事態宣言が出て、夜席は8時終演ですし、今月と来月開催予定の落語会が何本か中止、または延期になってます」

 そんな中、昨年はいいこともあった。芸術選奨文部科学大臣賞を受賞したのである。

「受賞の理由が、『淀五郎』の口演において、とありました。大師匠、林家彦六の十八番で、あたしと縁の深い歌舞伎の噺で受賞できたのがうれしいですね」

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