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船山基紀編曲家

1951年、東京都生まれ。編曲家。デビュー作は中島みゆき「アザミ嬢のララバイ」。昨年死去した作曲家・筒美京平と組んだ作品が一番多く、沢田研二、渡辺真知子、田原俊彦ら数々のヒットを飛ばした。昨年12月に編曲を手がけた作品を収録した「船山基紀 サウンド・ストーリー」(ソニー・ミュージックダイレクト、CD4枚組72曲)をリリース。

中島みゆきと初めて打ち合わせしたのはTOKIO「宙船」の時

公開日: 更新日:

 僕にとってみゆきさんの曲は、咀嚼するのに凄く時間がかかるんです。「アザミ嬢――」は、本人とは会うことなくデモテープだけを渡され、アレンジを頼まれました。その時も耳慣れない「アザミ嬢」って言葉になかなかイメージが湧かず、悪戦苦闘したのを覚えています。

 TOKIOの「宙船」(2006年)の時に、みゆきさんが初めて打ち合わせに来ましてね。僕といろいろ話をしながら、「ここはこんな感じで」って彼女もとても積極的でした。

 打ち合わせが終わって帰ろうとしたら、彼女の家と僕の家が同じ方向だったので、「乗っていく?」と声をかけたら、「乗っていく!」って。

 その時に車の中で話をしましたが、初期の作品の話は一切しないで、なるべく当たり障りのない表面的な話をしながら送っていったのを覚えています(笑い)。

 助手席で話をしていたみゆきさんは、少し戸惑っているようにも見えましたね。でも明るくて、おちゃめで、シャイで。目の前で彼女がしゃべっているのを見て、「こういう人なんだ!」とずいぶんイメージが変わりましたよ。

 後にも先にも2人っきりで話をしたのは車で送ったあの時一度だけです。

【連載】船山基紀 ヒット曲の裏側 編曲家の仕事術

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