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船山基紀編曲家

1951年、東京都生まれ。編曲家。デビュー作は中島みゆき「アザミ嬢のララバイ」。昨年死去した作曲家・筒美京平と組んだ作品が一番多く、沢田研二、渡辺真知子、田原俊彦ら数々のヒットを飛ばした。昨年12月に編曲を手がけた作品を収録した「船山基紀 サウンド・ストーリー」(ソニー・ミュージックダイレクト、CD4枚組72曲)をリリース。

筒美先生、松本隆さんと一緒にポルシェで修善寺招待旅行

公開日: 更新日:

 筒美京平先生は車の免許を取得したのが遅かったんですよ。免許取りたてでいきなりメルセデス・ベンツを買ったと聞いてみんな心配したんですよ。ただ、のんびり走ってると聞いて安心したのを覚えています(笑い)。

 先生のベンツはコンバーティブルで、ハードトップなので一人で開けられない。天気のいい日にヤナセの担当の人にルーフを開けてもらい、のんびり走って家に帰る、最高ですよね。美意識にこだわる方で、どんな時もスーツでビシッと決めていましたね。

中山美穂も手がける

 京平先生と松本隆さんと僕で、中山美穂のヒット曲を多く手掛けていたので、レコード会社がご褒美に修善寺にある高級旅館に招待してくれたことがありました。夕飯を食べ終わった後、カラオケのある部屋を用意してくれた。太田裕美の「赤いハイヒール」がかかるんだけど、画面を見てるだけでだれも歌わない。ディレクターが困っちゃってね。で、何をしていたかというと、ひたすら松本隆さんのお話を聞いていました(笑い)。

 京平先生はただただお酒を飲んでいたような気がするな。揚げ句に、よせばいいのに、わざわざ3人を1部屋にしてくれた。川の字に布団を並べて寝たんだけど、翌朝先生に「船山くんのいびきで寝られなかった」と怒られる始末。「すみません」って言うしかなかったですね。そもそも3人で温泉に行ったっていうのがなかなか笑える話です。

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