不撓不屈の若大将・加山雄三 回復復帰し84歳誕生日に新曲
「2018年には、長くオーナーだったプレジャーボート『光進丸』が西伊豆の沖合に停泊中、出火し全焼してしまいました。加山さんに瑕疵はなかったものの、あれが不運の始まりのように、悪いことが続いた。ご高齢とあって、奥さまとケアハウスで暮らされていますけど、弱気になったこともあるのではないでしょうか」
体力を元に戻すのも大変なら、ステージに立って、観客に歌を聴かせるだけの声量に戻すには、どれだけボイストレーニングに励めばいいか。茅ケ崎の先輩後輩の間柄で知られる桑田佳祐らから励まされていたようだが、それでも不撓不屈の精神力だ。
■借金、病気、愛船の全焼…
「振り返ると、加山さんは昔、茅ケ崎にホテルを開業し運営会社取締役に就任したところ、その会社は23億円の負債を抱えて倒産。巨額の債務を抱えたことがあります。ドル箱だった若大将シリーズも終わり、かつてない不遇の時代を経験されています。キャバレーやナイトクラブ巡りりをして、ギャラのほぼすべてが借金に持っていかれたとか。その後も90年代に“加山キャプテンコート”という名のスキー場経営に乗り出しましたが、こちらも大赤字で10年ほど前に閉鎖されました」(前出のデスク)