“少年革命家”ゆたぼんの不登校宣言に賛否 経験者どう見る

公開日: 更新日:

 そしてAさんは担任の先生から怒られたことがトラウマになり、大人になってもその恐怖心を乗り越えることができず、24歳のとき、ちゃんと不登校だった自分と向き合うことを決意。不登校だった人たちのオフ会に行ってみたという。

「そこで自分の話をしたとき、初めて人から拍手をもらえました。どうせネガティヴなリアクションしか返ってこないと思っていたのに、生まれて初めてポジティブなリアクションが返ってきた。こんな私でも生きていけるし、人の役にも立てる。初めて、不登校だった自分を前向きに受け止めてもらえた瞬間でした」

 ただ、中卒で生きていく選択に対して、社会は厳しい一面もある。

「中卒後すぐ働き始め生活に困ったことはありませんでしたが、それでも中卒であることを罪であるかのように“恥ずべきだ”と言われたこともあります。ゆたぼんさんの姿を見ていて、昔カウンセラーの方から言われた『怒っている人は困っている人』という言葉を思い出しました。彼はあのように怒らなければ、自分の選択を正当化できないのではないか。他者の選択にもっと寛容な社会になっていくことがまず、先なのではないかと感じています」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり