國村隼は幅広い役で引っ張りダコも…柔軟に対応できるワケ
〈期待してなかったけど、見たらすごくよかった〉〈今期の大穴かも〉――ネット上の評判は上々だ。吉田羊(年齢非公表)と國村隼(65)W主演の連ドラ「生きるとか死ぬとか父親とか」(テレビ東京系、金曜深夜0時12分)の話だ。
愛嬌はあるが自由奔放な父親と、それに振り回される中年の娘の日常を描いた物語。派手な展開はないが、母を亡くして2人っきりとなった父娘の心の機微を丁寧に描いている。
「吉田さんと國村さん、ドラマの中の2人はあまりに自然な“普通の親子”で、まるで本当の父と娘の日常会話を盗み見しているような気分になるほどです」と、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏がこう続ける。
「温かな何かに包まれたような気持ちになるドラマで、視聴中に何度か“キュン”としました。それは恋愛のキュンではなく、自分の幼い頃や古き良き昭和の暮らしや、過去の体験談を思い出したりという、ノスタルジー的な意味合いのキュンです。若い世代には退屈な面もあるかもしれないですけど、アラフォーから上の世代には心に染みるものがある。特に國村さんの演技が素晴らしくて、毎回見入ってしまいます」