著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

韓国ドラマに完敗…日本通でも「倍返しだ!」を知らない

公開日: 更新日:

 韓国ドラマ「愛の不時着」「梨泰院クラス」が日本を席巻してから1年以上が過ぎた。「愛の不時着」は今もネットフリックスの日本での視聴ランキングで総合トップ10にランクインしており、人気の根強さがうかがえる。

 現在は、2月から韓国で放送スタートしたドラマ「ヴィンチェンツォ」(全20話)が、500万人を超える有料会員がいる日本のネトフリ視聴ランキングで総合1位が続いている。世界ランキングでも6位を記録し、内訳を見ると日本や韓国以上に香港、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムでの人気が高い。親日といわれている台湾でさえもランキングのトップ10のうち5本は韓国ドラマで、日本の作品は1本もない(いずれも5月11日現在)。

 韓国ノワール風の「ヴィンチェンツォ」は制作費が日本円で20億円というアクション大作ドラマだ。「愛の不時着」のようなラブストーリーではないが、「ゴッドファーザー」をはじめ、さまざまな作品のパロディーがちりばめられ、コメディー要素も楽しめる。しかも序盤からいちいちスケールが大きく、もはやドラマとは思えないクオリティーで視聴者を圧倒しているのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし