小室圭さんバッシングがはらむ大問題 国民に溶け込んだ皇室の“危うさ”を突いている

公開日: 更新日:

 敗戦後、GHQの皇室解体によって富も権力も剥ぎ取られた天皇は、憲法で「日本国民統合の象徴」と定められただけの存在になり、よって立つところは何もなかった。おそらく若き皇太子ご夫妻は、試行錯誤の末に、天皇がよって立つ場所を「国民」と定めたのだろう。そのためにメディアを通して国民に皇室像を伝え、メディアを通して国民の動きを知ろうとしたに違いない。その結果が、国民の目線に近い天皇像を示すことだった。これが戦後の象徴天皇制の原型になっていった。

■批判の矛先が秋篠宮家に向く可能性

 しかしこれには危うさもあった。皇室が自らの収入がなく、すべて国費に頼っているから、国民の声は無視できない。国民に支えられるというのは、この国に天皇制があって欲しいと願う心が支えるのだから、場合によっては国民に見放される可能性もある。万が一にもそうなれば、象徴天皇制の崩壊につながりかねないだろう。

 現在、批判にさらされているのはもっぱら小室圭さんだ。しかし、小室家の金銭トラブルの対応に眞子さまが関わっていたことが明らかになると、眞子さまにも批判の矛先が向けられ始めた。これは稀有なことだ。さらに眞子さまの結婚問題を、秋篠宮さまが解決できないとなれば、さらに批判は強くなるだろう。国民に支えられている限り、そういうことも起こりうるのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  2. 2

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  3. 3

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏

  2. 7

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致

  3. 8

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  4. 9

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  5. 10

    杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気