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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<37>「結婚おめでとう」に無言だった早貴被告、テレビのカメラマンに舌打ち

公開日: 更新日:

「撮影はやめて下さい」

 大下さんが運転席から声を出した。早貴被告はアプリコにいるドン・ファンに挨拶することもなく、彼も見送ることもせずに、車は空港に向かって走り去っていった。

 彼女からは、うれしいとか、めでたいという晴れがましさはみじんも感じられなかった。むしろ入籍したことを知られたくないという雰囲気だった。

 早貴被告が飛行場へ向かった後、大阪から馴染みの愛人がやってきた。松嶋菜々子に似ているので「菜々ちゃん」としておこう。彼女は162センチほどのすらりとしたべっぴんさんである。事件後に週刊誌の報道で知ったが、何かの美人コンテストで入賞していたらしい。私にはそんなことを全く言っていなかった。

 美人を鼻にかけることもなく、私とは世間話に興じていた。ナレーター・コンパニオンをしているらしく忙しそうだったが、それでも月に1度ぐらいは田辺の自宅に現れていた。

 社長とは都内にある大学に通っていたころからの知り合いで、10年ほどの付き合いらしい。何度かけんか別れをしたらしいが、はた目には社長と仲が良かった。

 早貴被告と比較すれば月とスッポンぐらい愛想がいいし、気配りのできる女性でもあった。 =つづく

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