著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

宮川大助・花子<1>歩くことすらままならなくても舞台に立ち続ける芸人根性に感服

公開日: 更新日:

 2019年6月から症候性多発性骨髄腫で休養をされている宮川花子さんと愛妻をかいがいしく看病されている宮川大助さん。

 最初は「腰が痛いねん、あかんわ年やな~」「蹴つまずいてコケましてん、ぶさいくでしょ」と笑いながらボヤかれていたのが、だんだんと楽屋で横になる時間が増え、それでも元気に話をされるので、それほどの難病に侵されてらっしゃったとは夢にも思っていませんでした。休養される直前のNGKの楽屋をお訪ねした時は舞台へもお弟子さんに支えられ苦渋の表情を浮かべながら袖まで歩き、舞台へ出ると別人のように元気な姿でしっかり笑いを取る。ところが客席から見えなくなると、倒れこむようにまたお弟子さんに支えられて楽屋へ戻って行かれました。ほどなくして休養が発表されましたが、病名は伏せられたままでした。

 YouTubeでも見られますが、休養から半年後、本社で車いすに乗った状態でご夫婦と医師同席の記者会見で初めて「症候性多発性骨髄腫」を公表。腰の痛みで足がしびれると思っていたものは腫瘍が神経を圧迫して麻痺していたことや、麻痺で痛みがわからず何カ所も骨折していたことなど、もう少し治療が遅れていたら命に関わっていたことなどを、時々笑いを取りながら説明をされています。会見の映像を見ながら、そんな状態でも「代演」で他の芸人さんに迷惑はかけられないと舞台に立ち続けておられた執念、芸人根性にあらためて感服し涙しました。以前、オール巨人さんがC型肝炎の治療中に、薬の副作用で倒れそうな状態でも舞台に上がり続けられていたことを思い出しました。

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