著者のコラム一覧
森暢平成城大学文芸学部教授

元毎日新聞記者。著書に『天皇家の財布』(新潮社)、『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『皇后四代の歴史──昭憲皇太后から美智子皇后まで』(吉川弘文館、共著)、『「地域」から見える天皇制』(吉田書店、共著)などがある。

「秋篠宮さまは小室圭さんと会わない」バイキング出演者の発言は推測と事実を混同

公開日: 更新日:

 そもそも「可能性が高いのか」「可能性もある」のか、推測のレベルが曖昧である。その上で、まるで秋篠宮さまが、今もわだかまりを強く感じていることが確実なような言い回しである。これも、近重氏の推察ではないだろうか。推測と事実は明確に区別して話すべきだ。

■推測情報を事実として議論している

 小室さんと眞子さまの結婚を、秋篠宮さまが認められていないと信じたい一部のネット民の間で、こうした確度が全く不明な情報が「事実」として拡散されていく。推察と事実を混同させるような報道の仕方は、虚偽報道やフェイクニュースと批判されかねない手法である。

 秋篠宮ご夫妻と小室さんが会わない事態はあり得ない。

 これは、宮内庁を取材する者、常々ウォッチしている者にとっては常識に属する話だ。昨年11月の秋篠宮さまの「結婚を認める」発言、今年4月のいわゆる「小室文書」発表後の長官および皇嗣職大夫の発言を見れば、すでに秋篠宮ご夫妻は結婚を容認し、眞子さまのニューヨーク行きをサポートしていくことがわかる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  2. 2

    金足農・吉田大輝は「素質は兄・輝星以上」ともっぱらだが…スカウトが指摘する「気がかりな点」

  3. 3

    叡明(埼玉)中村監督「あくまで地元に特化したい。全国から選手を集めることは全く考えていません」

  4. 4

    中居正広氏に新事実報道!全否定した“性暴力”の中身…代理人弁護士は「出どころ不明」と一蹴

  5. 5

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  1. 6

    国民民主“激ヤバ”女性議員の選挙違反疑惑には党本部が関与か…ダンマリ玉木代表に真相究明はできるのか?

  2. 7

    清原和博さんの「思わぬ一言」で鼻の奥がジーン、泣きそうに。チーム内では“番長”とは別人だった

  3. 8

    嫌というほど味わった練習地獄と主力との待遇格差…俺の初キャンプは毎日がサバイバルだった

  4. 9

    例年の放送目前に「今年は27時間テレビないのか」の声が続々 2011年には中居正広氏に「女性に溺れる」との予言の因果

  5. 10

    巨人の正捕手争い完全決着へ…「岸田>甲斐」はデータでもハッキリ、阿部監督の起用法に変化も