民放も番組をネット同時配信 日本のテレビがようやく“世界水準”に追いつこうと動き出した

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 いよいよテレビ番組をテレビで見ない時代になった。日本テレビは2日から、プライムタイム(午後7~11時)のバラエティーやドラマを、地上波放送と同時にネットで配信するサービスをスタート。「有吉ゼミ」「世界の果てまでイッテQ!」、10日から始まる「真犯人フラグ」などが、パソコンやスマートフォンで、どこでもいつでも見ることができるようになった。民放の配信プラットフォーム「TVer(ティーバー)」の「日テレ系ライブ配信」から入る。

 テレビ朝日は年明け、フジテレビTBSも今年度中に同時配信をスタートする。NHKはすでに昨年4月から「NHKプラス」で総合とEテレの番組を同時配信していて(午前6時~深夜0時)、東京オリンピック・パラリンピックの放送は、「受信料を支払っている世帯のスマホやパソコン」というしばりを外して、ID登録なしの“無料おためし体験”を実施した。来年春からはさらに発展させて、テレビを持たない人がネット視聴できる実証実験を始める。

 アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなど欧米、アジアでも韓国などは以前からネットで番組を流していて、世界のテレビの主流は電波放送でなく配信だ。大きく遅れている日本のテレビが、ようやく“世界水準”に追いつこうと動き出した。では、同時配信をどう使いこなせばいいのか。通勤・通学の電車の中や出先で、リアルタイムで視聴するのは当たり前としても、テレビ好きにとってありがたいのは“見逃し配信”だろう。

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