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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<71>野崎幸助さんの遺体第一発見者は早貴被告「冷たいというかカチンカチン」

公開日: 更新日:

「お疲れさまだったね。今お茶をいれるから」

 アプリコの番頭格マコやんと一緒に野崎幸助さんの自宅に着くと、リビングにいた大下さんが立ち上がってキッチンに行った。

「いや、いいですよ。それより詳しく昨晩のことを教えて下さい。早貴ちゃんは?」

「朝3時すぎまでガタガタしていたから寝ているわよ。若い娘はよく寝るから」

 彼女は大下さんが寝ているゲストルームのベッドで寝ているようだった。それ以来、早貴被告はドン・ファンの亡くなった2階の部屋で寝ることは一度もなく、しばらくの間、大下さんと一緒にキングサイズのベッドで寝起きをしていた。

 マコやんと大下さん、そして私で昨晩のことを聞いた。

「私は午後4時ごろに車で父親の病院に行ったの。その前に夕食用にうどんを作っておいて、必要なら食べてもらおうと思って準備もしたのよ」

「社長が夕食を食べることなんてないでしょ」


「うん。そうだけど、一応という意味でね。7時半すぎに戻ってきたら早貴ちゃんが1階でテレビを見ていて、珍しいなあと思ったの」

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