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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

関東を代表するさまぁ~ず三村マサカズのツッコミに今も生き続ける伝説芸人の息吹

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 フォークダンスDE成子坂は1989年にデビュー。94年には若手芸人による伝説の勝ち抜き番組「GAHAHAキング爆笑王決定戦」(テレビ朝日)で2代目チャンピオンに輝いた。

 ナインティナインよゐこ、オアシズらを輩出した「新しい波」(フジテレビ)にも出演。実は「めちゃ×2イケてるッ!」の前身番組のMCには村田渚の名が挙がっていたが、コンビでのオファーではなかったため、断ったという逸話もある。なぜ断ったのかを後輩のコトブキツカサが聞くと、村田は「そのレギュラー蹴っても売れると思った」(ニッポン放送「ダイノジ大谷のオールナイトニッポン」14年1月9日)と答えたという。

 現在、バイきんぐ、ハリウッドザコシショウ、アキラ100%、錦鯉、コウメ太夫ら数多くの超個性派芸人を抱え、最も勢いのある事務所のひとつである「SMA」。村田は成子坂の解散後、新たなコンビ「鼻エンジン」を結成し、お笑い部門草創期のSMAに移籍した。彼の人望もあり、多くの芸人がSMAに集まった。村田がSMAの礎を築いたのだ。


 彼がいかに大きな存在だったかは、村田の死後につくられたSMAの常設劇場が「渚」=Beach、「村」=V(VILLAGE)から「Beach V(びーちぶ)」とその名を取って名付けられたことでも分かるだろう。

 三村は冒頭の発言に続け、自分のツッコミのパワーについて、こう語った。

「渚のパワーもダブルで背負ってるので」

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